〈目次〉
はじめに
S22で目標にしていたレート2000&最終300位以上を達成することができたため、構築記事を書いてみました。
構築自体はあまり強くないですが、単体としては強かったり珍しい技を採用したポケモンがいるので、個体紹介だけでも読んでいただけると嬉しいです。
コンセプト
・初手で数的有利を確保して逃げ切る。
・型の匿名性があるポケモンを使う。
使用構築
構築経緯
2手目の呪いミミッキュが数的有利を取ったときの詰め性能が高く、カイリュー+サーフゴーの並びに強いため構築の始点とした。
ミミッキュを軸にしたので対面構築を組むことにした。
今シーズンは持久力ブリジュラスで詰まない基本選出を用意するのが大事だと思ったため、ブリジュラスに強い対面駒を集めようと思った。
初手に出す対面駒として、幅広いポケモンと打ち合える地面テラスチョッキカイリュー,襷赫月ガチグマを採用。
後発からミミッキュと詰める対面駒として、パワフルハーブブリジュラスの使用感が良かったので採用。
以上の4体を軸とした。
軸の4体では受け寄りのサイクルを崩せないため、それらに強いゴーストテラス呪いキョジオーンを採用。
スカーフ枠が欲しかったため、雰囲気でサーフゴーを採用して構築が完成した。
個体紹介(選出率順)
ミミッキュ@いのちのたま
性格:いじっぱり
特性:ばけのかわ
テラス:ステラ
実数値:131(4)-156(252+)-100-×-125-148(252)
技構成:じゃれつく/かげうち/のろい/つるぎのまい
化けの皮があってなんやかんやできるミミッキュ。
シーズン序盤からずっと使い続けていたが、ステロに左右されない絶対的な行動補償がやはり偉い。
呪いと剣舞を両採用することにより、相手の構築や状況に合わせて役割を切り替えられて使いやすかった。
テラスはドドゲザン意識でフェアリーにしていたこともあったが、思っていたより数が少なかったため最終的にはステラで採用した。
最終日はじゃれつくを1回しか外さず、剣舞から不利状況をよく捲ってくれた。最高のポケモン。
ブリジュラス@パワフルハーブ
性格:おくびょう
特性:がんじょう
テラス:ひこう
実数値:166(4)-99-150-177(252)-85-150(252+)
技構成:りゅうせいぐん/ラスターカノン/エレクトロビーム/あくのはどう
最凶のポケモン。
対面性能が高く、技の打ち分けができるこの型が一番使いやすかった。
キョジオーンを採用している関係上、サーフゴーの被選出率が高いので、パワフルハーブ消費後も打点を持てる悪の波動を採用した。
元々は控えめで採用していたが、意地ミミッキュ,臆病サーフゴー,ミラー意識で最終日は臆病に変更した。
飛行テラスは地面技を透かして1ターンもらえたり、ガチグマの真空波に耐性が付いて強かった。
性格:いじっぱり
特性:マルチスケイル
テラス:じめん
実数値:191(196)-204(252+)-115-×-120-108(60)
技構成:しんそく/じしん/アイススピナー/けたぐり
初手枠1。
裏から出すカイリューはメタが激しいと思ったので、初手に出して強そうな型を色々試していたが、相手に使われたチョッキカイリューが強かったので、真似て採用。初手に選出したときは積極的にテラスを切って数的有利を取りにいくことを意識していた。
1ターン目からこだわらずに火力を出せる地面テラス地震がシンプルに強く、気づいたら相手の構築を半壊させていることも少なくなかった。Bに厚くない持久力ブリジュラスなら、回復実込みでも確2取れるのが特に強い。
ミラーが気まずいが、この構築では初手にカイリューを選出されることがかなり少なかったので強く使うことができたと思う。
ミラー対面ができた場合、相手が取る選択肢は「テラスして居座り」「裏に引いてくる(ブリジュラスが多い)」のどちらかで、飛行テラス居座り以外の裏目が少なく、通った場合のアドバンテージが大きいテラス地震を選択していた。
かなりヤンキープレイだが、アイススピナーを打ったりミミッキュ引きするのは行動として弱く、相手がブリジュラスに引いてきた場合の展開がかなり怪しくなるためこのような選択をしていた(80戦で2戦ほど)。
今後はこういうプレイングをしなくてもいい構築を組みたい。
キョジオーン@たべのこし
性格:わんぱく
特性:きよめのしお
テラス:ゴースト
実数値:207(252)-120-165(+)-×-142(252)-56(4)
技構成:しおづけ/まもる/のろい/じこさいせい
崩し枠。
ママンボウやアーマーガア入りのサイクルに選出した。
舐めた構築には1体で試合が終わることもあり、グライオンが挑発を持っていないママンボウサイクルには記憶の限りでは全て勝つことができた。
ミミッキュと合わせてドラパルトの一貫を切れたり、プチトレンドだったHバクフーンには単体で一致技を両半減できるのが強かった。
構築にいるだけで相手が崩しに寄ったパワーの落ちる選出をしてくれたり、基本選出で非常に重い蝶の舞ウルガモスに選出画面で強い睨みを利かせてくれた(実際に選出されたことはなかった)。
対策として出てくる悪巧みサーフゴー(水と飛行テラスが多い)に対して、カイリューやミミッキュでテラスを切らせた後にパワフルハーブブリジュラスを通すのが強い。
補完枠として採用したが、通りがいい構築が多かったので終盤になるにつれて選出することが増えた。
ガチグマ@きあいのタスキ
性格:おくびょう
特性:しんがん
テラス:ノーマル
実数値:189(4)-67-140-187(252)-85-114(252+)
技構成:ブラッドムーン/だいちのちから/しんくうは/カウンター
初手枠2。
カイリューが対面不利を取るセグレイブ入りの対面構築に初手に投げたり、ストッパー枠として後発からも選出していた。
技構成はブラム大地真空波を確定として、欠伸,ハイボ,挑発など色々試していたが、Twitterを見ているとカウンターガチグマの動画が流れてきたので採用してみると、意外と使用感が良く最後まで使い続けた。
カウンターは本来不利をとるチョッキ持ちの物理ポケモンに対面で勝てたり、鉢巻マスカーニャの蜻蛉返りに合わせて引き先のポケモンに想定外のダメージを入れられたりするのが強かった。
対面性能が高く、単体としてはおもしろいポケモンだったが、他のポケモンと何かシナジーがあるわけではないところは微妙だと感じた。
サーフゴー@こだわりスカーフ
性格:おくびょう
特性:おうごんのからだ
テラス:はがね
実数値:163(4)-58-115-185(252)-111-149(252+)
技構成:ゴールドラッシュ/シャドーボール/きあいだま/トリック
諸説すぎた枠。
この枠は最終日まで模索していたが、Aキュウコンやオオニューラに強く出られるところを評価して採用。
しかし環境に技の通りが悪く、トリックから強い動きがある構築でもないのでかなり微妙だった。
単体パワーが高いわけではないので、曖昧な理由で採用するのではなく、取り巻きのポケモンと合わせた強い動きを用意したり、役割対象をピンポイントに絞った補完枠として採用したほうがいいと思った。
シーズンが終わった後、他の方の構築を見てこの枠にハマりそうなポケモンを探していたが、Aキュウコン展開,マスカーニャ,初手チョッキセグレイブの対面構築に強い炎ケンタロスは結構強そうだなと思った。
選出
基本選出
初手はカイリューかガチグマのどちらか刺さっていそうな方を出す。
コンセプト通り、初手で数的有利を取りにいってミミッキュとブリジュラスで詰める。
vsサイクル構築
→キョジオーン+@2
@2は相手のこだわりアタッカーの技の一貫を切れるポケモンを出すことを意識した。
キョジオーンのしおづけや呪いでサイクルを疲弊させて、ミミッキュかブリジュラスを通すことが多かった。
ママンボウサイクルはグライオンを呪いで削り、TODによる勝利を目指す。
重いポケモン
他にも数多くいたが、特に重いのはこの4体。
結果
TN めいん 最終248位/R2028
Bloomy! 最終530位/R2001
感想
今までで一番結果を出せたシーズンではありましたが、上位の方とはすべての面において大きな差があることを痛感するシーズンでもありました。
カイリュー,ミミッキュ,ブリジュラス,キョジオーンはそこそこ良かったと思いますが、残り2枠を煮詰めきることが出来ませんでした。
並びとしての強さやシナジーをもっとよく考えて、強い選出パターンが多い構築を目指していきたいです。